2024.03.21 駐車場サインの種類と役割

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駐車場のタイプや規模、導入しているシステムなどによって必要なサインは様々です。 既に駐車場運営をされている方やこれから始める方など、この記事を参考にしてみてください。

目次

看板・サインの役割とは?

駐車場のサインを含む、一般的な看板・サインの役割を説明します。
看板の役割と機能は所在の周知、情報提供、宣伝広告、案内・誘導、ブランド周知、警告・注意喚起など多岐にわたります。

・所在を明示する
通行人やドライバーが迷うことなく目的地へたどり着くための目印としての役割があります。遠くからでも直感的に認知できるように、意匠的な工夫が必要です。

・情報提供
店舗や施設の場所や営業時間、提供されるサービスの情報など、様々な情報を提供します。利用者が目的地までの道順を把握したり、必要な情報を把握するために、情報が整理された見やすいデザインである必要があります。

・宣伝広告
集客のためにサービスやキャンペーンなどの宣伝を行います。通行人やドライバーの目に留まり興味を引くために考えられたデザインである必要があります。

・案内・誘導
敷地内の案内や誘導として使用され、利用者が目的地に到達するのを助けます。地図、矢印、建物名などが含まれる看板は、場所の特定や方向の指示に役立ちます。

・ブランド周知
企業やブランドのロゴやシンボルが表示された看板は、多くの人に対してブランドの認知度を向上させ、さらに何度も見かけることでより強く印象付ける効果があります。

・警告・注意喚起:
危険な場所の周知や行動に注意喚起をする。通行時や運転時の安全を守るために、ドライバーの注意を引く工夫が必要となります。

これらは看板の一般的な役割と機能の一部ですが、駐車場のタイプや規模、導入しているシステムなどによって必要なサインは様々です。

駐車場に必要なサインとは?

駐車場を快適に利用するためには様々なサインが必要です。
有効なサインがあれば、利用者のストレス軽減や、場内の渋滞・事故原因の低減や、誘導員の配置が不要となり人件費の削減にも繋がります。駐車場のサインは運営効率化にも重要な役割を果たします。

それでは、駐車場でサインが必要な場所とはどんな場所でしょうか。

・駐車場の所在を示すサイン
 入口付近に設置し、駐車場を探している通行者やドライバーに所在をアピールするサインが必要です。

・駐車場の料金携帯を示す看板
 駐車料金形態が明確にされていないと、利用者は不安を感じて機会損失の原因となります。

・利用方法を示す看板
前払い式やチケットレス、駐車の仕方など、パーキングの利用方法を明示します。

・駐車場利用規約を示す看板
 利用者と管理運営側のトラブルを避けるため、免責事項等を示す必要があります。

・精算方法を案内する看板
 キャッシュレス決済やコインパーキング専用アプリでの決済など、現金以外にも多様な決済方法が出てきています。決済方法を案内することで精算時のトラブルを軽減します。

・事故防止のサイン
 出口付近に出庫警報のサインを設置することが出庫時の事故防止対策となります。

駐車場に必要なサインの種類

駐車場内にどのような看板が使われているのか、駐車場に特化したサインについて具体的に種類とそれぞれの役割をご紹介します。

P看板

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P看板の役割と機能

P看板とは、駐車場や駐輪場があることを示す看板です。駐車場や駐輪場を探している人に対してパーキングがあることが遠くからでも分かるように入り口に設置されます。
Pは「パーキング」の英語表記「parking lot」の頭文字をとったもの。「P」=「パーキング」と認識できるほど記号的に浸透しています。
P看板は「P」やブランドロゴマークをのせてパーキングであることを示したり、駐車場の空き状況をデジタル表示する機能をもつタイプもあります。「満」「空」の表示により、場内に入場することなく利用者がリアルタイムで状況を把握できます。

現在のP看板はLEDが内蔵されている内照式が主流で、明暗センサーを搭載しているものは暗くなると自動で点灯し、夜間もドライバーが見つけやすい仕様になっています。
P看板はコインパーキング運営において売り上げに影響する看板として重要な役割を持っています。

P看板を選ぶポイント

P看板を選ぶ際には以下が重要なポイントです。

1,視認性
  表示される情報は明確で分かりやすいことが必須です。文字は読みやすく遠くからでも識別できるものを使用し、夜間も営業する場合は点灯するタイプが必要です。

2,デザインの統一性
コインパーキングにおいては、ブランド周知のためにP看板のデザインに統一性を持たせることが有効です。

3,耐久性・耐候性
P看板は屋外に設置されるため耐久性が重要です。長期間にわたって使用できるように、衝撃に強い素材が使用されている、防塵・防水対策がなされているなど、耐久性・耐候性のあるP看板を選ぶことが重要です。

満空表示灯

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満空表示灯の役割と機能

満空表示灯とは、駐車場や駐輪場で、満車・空車の状況を表示する機器看板のことです。最近ではLEDタイプの表示器が主流になっています。
満空灯を設置することで、収容台数以上に入場することを防ぎ、駐車場内の安全を確保することができます。
また、駐車場運営会社や管理者は満空表示灯を使用して、駐車スペースの利用状況をリアルタイムで把握することができます。これにより、駐車場の効率的な管理や運用が可能となります。 満空表示灯は、一般的に、視認性の優れているLEDなどの明るい光源を使用しており、赤色や緑色、白色などが使用されています。

満空表示灯はコインパーキングの入口や、広い敷地の駐車場や複数エリアに渡る駐車場、立体駐車場などに設置されています。 広い敷地の駐車場や複数エリアに渡る駐車場では、敷地内の分岐点に、敷地の案内看板に組み込まれた状態で使用されることがあります。
また、立体駐車場では、入口に階層別に満空表示を行う総合満空灯(複合満空灯)が設置されていたり、各階層の分岐点に天吊りサインに組み込まれたかたちで設置されています。 階層別やエリア別に空き状況を表示することで、ドライバーが迷わずスムーズに駐車スペースを探すことができ、誘導員の削減が可能になります。

また、空いている車室を探す利用者のストレスを軽減するだけでなく、場内の渋滞や事故の原因を低減することに繋がります。 自動車だけでなく自転車やバイクなど複数の車種が駐車できるパーキングにおいては、車種ごとに満空を表示するケースもあります。車いす専用車室や軽自動車専用の空き状況を表示するなど、幅広い層の利用者のストレスを軽減することができ、車室管理者側の管理も効率的になります。

案内看板

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案内看板の役割と機能

駐車場の案内看板の役割や種類は多岐に渡ります。
駐車する場所を案内するほか、注意喚起、禁止事項の明示など駐車場の利用者に情報を提供するための看板です。

  • 固有デバイス化
  • リアルプラットフォーム
  • ロケーションサイン駐車場の料金形態
  • 駐車場の入り口や出口の場所
  • 駐車場内のエリアやセクション
  • 駐車スペースの番号や区分
  • 障害者用駐車スペースの位置
  • 駐車料金や時間制限に関する情報
  • 駐車場の利用規約や注意事項
  • 駐車場の地図や配置図
  • ゴミ捨て等の禁止事項
案内看板は、駐車場の利用者が安全かつ効率的に駐車できるようにするために重要であり、また、駐車場の管理者を行いやすくするためのツールでもあります。
案内看板の中で、メインとなる「料金案内看板」と「約款看板」を詳しく紹介していきます。

料金案内看板

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料金案内看板の役割と機能

料金案内看板の役割は、利用者に対して駐車場の料金形態関を明示することです。
利用者の不安感と、利用者と運営管理とのトラブルの原因を減らすことができます。

料金案内看板のレイアウトは、わかりやすさと情報の明確さが重要です。
利用者がコインパーキングを選ぶ際のポイントとして、目的場所から近い、入出庫しやすい、ということも重要な要素ですが、金額が分かりやすいという安心感も大きなポイントです。

記載される内容について
料金案内看板には一般的に下記のような情報が記載されます。

  • 駐車場名(ブランドロゴ)
  • 事業地名
  • 料金形態
  • 運営管理会社の連絡先 

料金案内看板の表示・運用ガイドライン

コインパーキングの料金案内看板について、一般社団法人日本パーキングビジネス協会では、「時間貸駐車場における表示・運用ガイドライン」を公表しています。
「わかりやすく表示すること」「大きく理解しやすく表示をすること」「利用者がコインパーキングを利用する前に確認できる状態で掲示すること」など全10項目のガイドラインが設けられています。

 料金案内看板には、「平日、休日」という曖昧な表現を避け、「月~金曜」「土、日、祝日」などと表記し、時間帯に関しては「昼間、夜間」ではなく「午前○時から午後○時まで」と、適用される曜日や時間の具体的な情報を明確に表示することが求められています。

また、最大料金の「繰り返し適用あり・なし」の明記や、「特定料金(車室別料金)あり」なども文章をわかりやすいく明示することが必要だとしています。

料金案内看板のデジタル化

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最近では500円玉、新札、インボイスなど、精算に関わる制度の変更が相次いでいます。利用者に情報を知らせることでより安心感をもって利用しやすい駐車場としてのアピールになります。
このような場合に、従来のサインで表示することも効果的ですが、施工が必要無いデジタルサイネージやLEDサインであれば、必要な時に必要な情報を差し替えることが簡単です。

ダイナミックプライシングを適用したい場合でも、肝心の料金携帯を表示するサインがフレキシブルに変更できなければ、利用者にとっては料金がわかりにくく利用しにくい駐車場となってしまいます。
特定日や土日祝日、平日、など複数の料金形態がある場合にも、入庫時に適用されている料金が一目で分かれば、安心して利用することができ、精算時のトラブルなども避けることが出来ます。

しかし、料金看板の表示を変えるには多くの工程があり、タイムラグがあります。
LED表示器やデジタルサインを利用すれば、予め設定したスケジュールで表示内容を変更したり、リモコンひとつで変更するなど、多くの工程と時間、コストを削減することが出来ます。

  • 視認性の向上
    LED表示器は、明るく鮮明な表示が可能です。これにより、通行人や車の運転手が看板をより簡単に見つけることができます。特に夜間や悪天候下でも情報が読み取りやすくなります。
  • 柔軟性と動的なコンテンツ
    LED表示器はデジタルであり、動的なコンテンツを表示することができます。これにより、異なる時間帯やイベントに合わせ表示内容を変更することが可能です。
  • コスト削減
    LED表示器は、長期的にはコスト効率が高いです。アナログの看板は定期的なメンテナンスが必要であり、修理や交換にかかるコストがかかりますが、LED表示器は耐久性が高く、電力消費も比較的低いため、ランニングコストを削減することができます。
  • 環境への配慮
    LED表示器は省エネルギーであり、従来の発光ダイオード(LED)技術は低消費電力であるため、環境への負荷が少ないです。また、デジタル化により、従来の看板に使用する資源を節約しゴミも減らすことができます。
  • 遠隔制御
    インターネットを介して遠隔で制御することができる機能を持つサインを使用すれば、複数の看板を一括して管理し、遠隔地からでもコンテンツの変更や更新が可能です。

約款看板

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約款看板の役割と機能

約款看板とは、サービスの提供に関する重要な情報を掲示するための看板です。 規約違反の防止や、利用者と管理運営側とのトラブル防止を目的として設置されます。

一般的に、消費者にとって重要な契約条件や利用規約、料金体系、サービス内容などが記載されています。これにより、消費者は事前に提供される情報を確認し、駐車場を利用する際の条件や料金などについて理解することができます。

出庫注意灯

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出庫注意灯の役割と機能

出庫注意灯とは、車両検知センサーと連動させて、通行人や通行車両に対して音と光で注意喚起を行う役割のサインです。

歩道や車路に面している車両出入口では、歩行者との接触事故や車両同士の衝突事故などの危険があります。 車両出入口に車両検知センサを設置し、出庫時に出庫注意灯を動作させることで音と光で歩行者や車に注意喚起を行います。

出庫注意灯は、通過する車両を検知するセンサーやコントローラ等と連動させることで稼働します。出入口の形状や幅、主に通過する車両(乗用車・トラック等)を考慮したうえで適切な機器を選定する必要があります。

出庫注意灯には、「出庫注意」の文字表示やサイレン付きタイプ、音声付きタイプもあります。

出庫注意灯に必要な機能とデザイン

注意喚起をするためのサインには、以下のような機能とデザインが重要です。

  • 危険色・警戒色の使用
    注意喚起や危険性を直感的にアピールするには、黒と赤や黄色などが一般的に使用されます。
  • 目立つ色とフォント
    大きな文字や太字のテキストを使用し、一目で認識できることが重要です。
  • 簡潔で明確なメッセージ
    直感的に危険性をアピールするために、簡潔で分かりやすいメッセージを掲示することが重要です。長文や複雑な言葉は避け、短くて明確な言葉を使います。
  • 音声
    ブザー音や「車が出ます。ご注意ください」などといった音声で注意喚起を行うことで、視覚だけでなく聴覚にも強く注意喚起を行います。
  • 配置とサイズ
    人々が容易に目にすることができる位置に設置する必要があります。また、ある程度遠くからでも視認できる大きさであることが望ましいです。
  • 耐久性と保護
    屋外で使用される場合は特に、防水性や耐候性のある素材やコーティングが必要です。
  • 明るさと照明
    より視覚的に目立たせるために、明かりが点滅する機能を備えているものが有効です。点滅することで、通常時とは異なるということが直感的に伝わり、通行人や通過車両に注意を促します。24時間体制で注意を喚起する必要がある場合や夜間や暗い場所でも効果的に機能します。

LED表示器を使用した注意喚起サイン

出庫注意灯以外にも、LED表示器を使用し文言や画像を流すことで注意喚起を行うこともできます。
様々な表示が出来るLED表示器を使用することで、コインパーキングや商業施設駐車場の出口でドライバーに対して「徐行」や「歩行者注意」「左折禁止」「一時停止」など、幅広い注意喚起を行うことが出来ます。

スクロール表示や点滅などの動きを加える事もできるため、視覚に直感的に訴える事が出来ます。

車室サイン・車室マーキング

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車室サインの役割と機能

車室サイン・車室マーキングとは、車室管理の為に使われるサインです。
主に車室番号を記載しますが、車いす専用、月極専用、軽自動車専用、店舗専用、カーシェア専用など、専用車室であることを示す際にも使われます。

シートやテープで地面に直接貼付するタイプや、プレートに印字するもの、地面に取り付けるシリコンラバータイプもあります。
プレートやシリコンラバータイプは取り外して再利用できる点と、施工が簡単という点が利点です。

コインパーキングなどでは、精算の際に車室番号を入力することが必要な為、夜間でも常に見えやすく読み取り易い状態であることが求められます。

また、車いす専用、月極専用、軽自動車専用、店舗専用、カーシェア専用などの専用車室でも、トラブルを避けるため昼夜問わず認識できることが重要です。
蓄光タイプの車室サインもありますので、駐車場の環境によって最適なものを選ぶ必要があります。

防犯対策サイン

駐車場内犯罪抑止として掲げられるサインです。 駐車場内での車上荒らし、いたずら、ポイ捨て、たむろなどの不正行為に対して犯罪抑止のメッセージを記載します。
具体的には、「監視カメラ作動中」「見つけ次第警察へ通報します」など記載します。これらは犯罪者に対して不正行為をやめるよう警告する役割を果たします。

印刷したパネルサインタイプや、LED表示器を使用したデジタルタイプがあります。
パネルサインタイプはコストを抑えて作成出来ますが、デジタルタイプの場合は、犯罪の起きやすい暗い場所や夜間でも視認でき、動きを付けることが出来るため誘目性も高くなる点が利点です。

まとめ

以上、駐車場に使われる様々なサイン・看板について紹介いたしました。
利用者がスムーズに快適に駐車場を利用するために、そして運営管理側の運営効率化を図るために様々なサインが必要です。

ハックスターでは駐車場タイプや規模、導入しているシステムなどに併せてサイン各種を製作いたします。
これから駐車場運営を始める方や、既に駐車場運営・管理をしていてお悩みがある方は、ぜひ弊社にご相談ください。

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