2024.04.05 駐車場経営で絶対避けたいトラブルとは?

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駐車場経営では料金トラブル、不正駐車によるトラブル、事故によるトラブル、駐車場利用者や周辺住民からのクレームなど、様々なトラブルがあります。
中でも、駐車場敷地内や出入口での事故は何よりも避けたいトラブルの1つです。

目次

駐車場経営で絶対避けたいトラブルとは?

駐車場は出入口付近での自転車・歩行者との接触事故のほか駐車場内での車両同士の接触事故・駐車場施設への接触が多く発生する可能性があります。

事故が発生すると警察による現場検証や修繕などで一時的な営業中断で収益面での影響が大きいばかりか、駐車場の存在自体がマイナスイメージとなります。

駐車場で事故が起きた場合の影響は?

駐車場で事故が起きた場合、駐車場経営にどのような影響が考えられるのか、下記にいくつか挙げていきます。

・責任追及
設備の整備不備など、事故の原因が駐車場運営管理側にあると見なされれば責任を問われることがあります。事故に関連する法的手続きや訴訟に対処するために、駐車場運営側は時間とリソースを費やす必要があります。これは、業務の運営に大きく支障をきたします。

・営業中断・停止
警察による現場検証や、看板・精算機など駐車場内の修繕で一時的な営業中断をせざるを得ない状況になります。中断であれば、収益への影響は一時的なものとなりますが、けが人がでたり死亡事故が発生してしまった場合は、駐車場の存在自体がマイナスイメージとなるため、長期で収益面に影響する可能性があります。

・評判の損失
事故が発生すると、駐車場の安全性や管理能力に対する信頼が揺らぎます。これは、将来的な利用者数の減少や、他の駐車場との競争力の低下につながる可能性があります。

このように、駐車場運営をするにあたり、駐車場での事故は絶対に避けたいトラブルです。
では、駐車場で発生する事故はどのような事故が多いのでしょうか。

駐車場敷地内・出入口での事故

駐車場で事故が起きやすい場所は、大きく分けて駐車場内と駐車場出入口の2つです。
それぞれのケースと対処法について説明していきます。

駐車場敷地内での事故

駐車場敷地内には、駐車スペース、交差点・合流地点、歩行者エリアなど、事故のリスクが高いポイントが複数あります。また、車両同士の接触事故や歩行者との接触事故だけでなく、看板や精算機などの駐車場設備への接触・衝突事故が発生する可能性もあります。
事故が発生する原因には様々なものがありますが、代表的なものは下記があげられます。

・不注意な運転
車室を探しながら運転しているドライバーは、周囲の車や歩行者、看板などに対しての注意力が低減してしまいます。
空きスペースを探しながら走行するため速度が一定でなくなったり、車室を見つけた瞬間に周囲の状況を十分に確認しないままバックしようとするなど、駐車場内を走行する車両は不規則な動きをしてしまいがちです。

・死角や視界の不良
駐車場には柱や看板など障害物が多くあり、これらが死角を作ることがあります。また、車両の大きさや高さによっては視界が不良になることもあります。
死角が多い駐車場や、周囲に照明などがなく夜間に真っ暗になってしまう駐車場などは、ドライバーが対向車や歩行者を認識しにくく、発見が遅れることで事故に繋がります。

・過剰な速度
駐車場内での速度の過剰は事故を引き起こす要因となります。特に歩行者や他の車両との接触が起こりやすくなります。

・駐車ミス
駐車時にドライバーが適切な位置に駐車できないことがあります。これが原因で他の車両との接触や場内に設置されている看板やポールなどとの衝突が起こることがあります。

駐車場での事故を避けるためには、運転者が十分な注意を払い、周囲の状況を確認しながら安全運転をすることが重要です。
しかし、車室を探しながらの運転により、周囲への注意の意識が下がってしまうことは否めません。
安全でトラブルの少ない駐車場運営・管理をするにあたり、ドライバーや歩行者が双方を認識しやすい環境を作ることや、サインで適切に注意喚起と誘導を行うことが重要となります。

駐車場敷地内での事故原因を減らすには?

具体的に駐車場敷地内での事故原因を減らすには、どのような対策が考えられるでしょうか。
対策の例を具体的に紹介していきます。

解決策1:場内を明るく保つ

事故のリスクを減らすために最低限行うべき対策として、ドライバーや歩行者が周囲の状況を認識しやすくすることがまず最初に上げられます。

車のライトの照射範囲は限定的なため、周囲が暗い場合はドライバーが歩行者や建造物を認識するのが遅くなり、事故の可能性が高まってしまいます。
夜間に暗くなる駐車場や、昼間でも光が差し込まない地下駐車場など、視認性が悪い環境は、場内照明でしっかりと照らし明るく保つことが重要です。

場内を明るくし視認性を保つことは、事故以外の利用者の安全確保にもつながります。
暗い場所は犯罪者が身を隠しやすく、不正行為を行いやすくなりますが、明るい照明の下では見つかるリスクが高まるため、犯罪行為を行いにくい心理が働きます。
これにより車上荒らしや不法投棄など駐車場内の犯罪率も下げることが出来ます。

さらに、私たちが暗い道で明るいコンビニエンスストアを見つけて安心するように、明るい駐車場はドライバーに安心感を与え、利用するハードルが下がります。車を乗り降りする際にも動きやすくなり、利用者にとって快適な駐車場となります。

解決策2:音や光で注意喚起を行う

駐車場内には車両の合流地点や交差点、店舗出入口に近い場所、歩行者の通行が多い場所など、事故のリスクがある場所が多くあります。
このようなポイントで適切にわかりやすく注意喚起を行うことで、事故のリスクを低減することができます。

注意喚起を行うには、視覚や聴覚に訴えかけて強制的に意識を向かせることが効果的です。
視覚的には、静止しているよりも動いている方が本能的に意識を向けやすくなります。聴覚に対しては、警報音やブザーを鳴らすことで危険な状況を伝えることができます。

具体的には、車路管制システムを設置することでドライバーと歩行者の双方に注意喚起を行うことが出来ます。

車路管制システムとは、車両検知センサーが車両通過を検知し、パトランプやLED表示器などを連動させることにより、警告音や警告メッセージで車両が接近していることを周囲に知らせることができるシステムです。

車両検知センサーと連動させ注意喚起を行うサインや機器は様々な種類があります。

よく使われるものとしてはパトランプが挙げられます。
パトランプとは、パトカーや救急車に使用されている赤色のランプのことで、正式名称は回転警告灯といいます。
作動するとランプ内部が回転し光が激しく動くため、直感的に危険を察知することができます。

もう1つ、LED表示器の使用も視覚的に効果があります。

LED表示器は文字をスクロール表示したり点滅させることができるため、ドライバー・歩行者・自転車に対して視覚的に注意喚起を促すことができます。
フルドットのLED表示器であれば、設置環境や状況にあわせて表示する文言を自由に設定することができます。

また、LED表示器を使用すると、通常時(車両を検知しない間)と車両検知時の表示内容を切り替えることも可能です。
例えば、通常時は「通行可能」「お進みください」などの文言を表示しておき、車両検知時には「停止」「徐行」に切り替えます。このように、ドライバーや歩行者の動きを指示し、安全に誘導することができます。

車両を検知したタイミングでONになり注意喚起の表示をしたり、表示内容を切り替えるには、センサーの信号を受けてスイッチする機能がLED表示器側に備わっている必要があります。
一般的なデジタルサイネージに使用されるディスプレイにはそういった機能が搭載されていません。LED表示器が対応しているか、仕様を確認する必要があります。

より強く注意喚起を行うために、パトランプとLED表示器を組み合わせることも効果的でしょう。

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駐車場出入口の接触事故

次に、駐車場で事故が発生しやすいもう1つのポイントとして、駐車場の出入口が挙げられます。
出入口の事故原因には様々な要素がありますが、一般的には下記が原因として挙げられます。

・出入口の見通しが悪い
地下駐車場や、出入口の周囲を壁に囲まれている場合などは、出庫車両と出入口の外を通行する車両・歩行者の双方がお互いが死角になり認識しにくくなってしまいます。

・スピードがでやすい構造
出口が下り坂の先にある場合は、ドライバーが意識をしていても運転速度が上がりやすくなってしまいます。

・出入口の交通量が多い
繁華街にある駐車場や大通りに面している駐車場などは、出口周辺を通行する車両や歩行者が多くなり、その分事故の原因も多くなります。

駐車場出入口での事故原因を減らすには?

具体的に駐車場出入口での事故原因を減らすには、ドライバーや歩行者が直感的に危険を察知できるように、音や視覚で注意喚起を行うことが重要です。

解決策1:交通誘導員を配置する

出入り口付近の交通量が多く混雑する場合は、交通誘導員の配置が効果的です。
交通量が多くなかなか途切れない場合は、出庫しようとしている車両が出られずに渋滞や混雑の原因となってしまいます。
交通誘導員が適切に状況判断を行い誘導を行うことは、出入り口付近の安全と混雑回避のために効果的です。

しかし、交通誘導員を配置するには人件費というランニングコストが掛かってしまう点が懸念点です。
また、交通誘導員の配置だけでは不十分な場合が多く、出入口での警報灯の稼働とあわせることで注意喚起の効果が高まります。

解決策2:出口に出庫警報システムを設置する

交通量の多い場所は特に、周囲に雑多な情報が溢れています。
その中で一気に注意を向けてもらうには、やはり音と光で注意喚起を行うことが必要です。
出庫警報システムは、車両通過時に車両検知センサーと出庫注意灯を連動させることにより警告音や警告メッセージで車両の接近を周囲に知らせることができるシステムです。
ブザーが鳴動し、光が点滅するなど、聴覚と視覚でドライバー・歩行者・自転車に注意喚起を促すことで接触事故防止に繋がります。

出庫警報システムは駐車場の環境にあわせたタイプを選ぶ必要があります。
まず、出庫注意灯を稼働させるには、車両検知センサーが正確に、確実に車両を検知することが最も重要となります。

駐車場の出入口幅や、車線の数、主に通行する車両の大きさなどによって使用する車両検知センサーと設置場所が異なります。適したセンサー選びと設置を行わなければ、正確に車両検知を行うことが出来ず、注意喚起も行えません。

また、出庫注意灯の種類や設置場所についても適切な場所を選定する必要があります。せっかく設置したにもかかわらず、車両や歩行者が認識しにくければ注意喚起の効果は大幅に薄れてしまいます。
設置する位置や大きさによっては、設置した出庫注意灯自体に接触してしまったり、歩行者が柱につまづいてしまうなどのリスクもあります。
しっかりと適切な機器選びと設置場所をおこなうことが、安全な出入口の環境を作ります。

解決策3:入口に高さ制限サインを設置する

駐車場入口で特に多いのが、天井への接触事故です。

入庫可能な車両高さを表示したり、高さ制限バーを設置するなどドライバーに注意を促すことで、制限を超えた高さの車両の入庫を回避させることができます。
また、万が一高さ制限を超えていた場合でも、注意喚起を受けたドライバーが速度を落とし、大きな事故を避けられる可能性が高まります。

ドライバーの視線に入りやすい位置に目立つように注意喚起のサインを設置することが重要です。

まとめ

道路と異なり信号などの交通ルールが無い駐車場という場所では、駐車場設備の管理者や運営側がしっかりと安全な環境をつくることが重要です。

駐車場の事故防止をサポートする出庫警報システムや出庫注意灯、車路管制用の駐車場LEDボードなど、各種取り揃えております。
駐車場環境やお悩みに合わせて適切な機器をご提案いたします。 お気軽にお問合せください。

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